白米のZ/X~徒然語~

白米(@HaKu_Mai25)が書き綴るZ/Xブログ。CSの参加記とかヴェスパローゼとかの緑系デッキ構築が9割。当ページはZ/X公式サイト(https://www.zxtcg.com/)の画像を利用しております。該当画像の再利用(転載・配布等)は禁止しております。

第33回 チカラの欠片 採用の有無

白米だよ!
最近ついに白米史上初、白単ニノが完成したんですよ!白タッチは何度かあったのですが白メインというのは初ですね。デッキレシピは色んな人のイノスタを見て現在絶賛調整中。まずゲームプランの組み立てからですわ…

1.発売当初のチカラの欠片

さてさて今回の内容について書いていきましょう。
最近のヴェスパローゼによくみられるカード【チカラの欠片】。このカードが収録されたのはキャラクターパックでちょうどアルモタヘルのキャラクターパックと同時期です。
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収録当初はほぼほぼ見向きもされなかったカードだと思います。僕も一瞬考えましたがすぐに抜いた記憶があります。その理由はこのカードが収録された時点でのヴェスパローゼのカードプールにあると思われます。
このカードが収録・発売されたのは2017年7月(B17 裏切りの連鎖発売直前)。当時のヴェスパローゼのカードプールでこのカードから登場できるカードはそれなりにありましたが特筆して出したいといったカードはありません。当時このカードが指定するコスト5以下の蜂兵orヴェスパローゼ名称持ちの主なカードは


・蜂兵郡長 サージェンティエ…5C 7500
・呪棘の一刺し ヴェスパローゼ…5C 7500
・神貢蜂兵トリビュートキャリア…4C 6000
・探蜂兵スカウトシーク…4C 5000  等

といった感じです。最速で打って盤面に出てきておいしいのは5C帯のカードのみといった現状でした。またヴェスパローゼ名称の多くはコストが6以上でありサージェンティエを経由する必要がありました。ですがそのためには盤面に蜂兵を残す必要があります。チカラの欠片は最後にトラッシュからプラセクトをリソースに入れることでリソース射出分を補っているのでトラッシュにカードを置きつつ蜂兵を残す方法は自身のIGヒットのみでした。この不安定さが当時採用されなかった大きな理由だと思います。
またこの後に登場した「雲を貫くセコイアビートル」がリソースにプラセクトを4枚要求するので初期リソで埋まってしまうと条件達成の妨げになりかねないのも不採用となる一因でした。

2.採用増加の理由とその意図

ではなぜ今になって採用されるようになったのか、個人的な見解になりますがそれはカードプールの増加と環境の変化が一番の要因です。
現状環境に多いデッキのディンギルや序曲といったデッキは動き出しが早くもたもたしてると一瞬でライフを刈り取られてそのままゲームエンドにされます。またヴェスパローゼというデッキはディンギルレベルがないと展開力が非常に落ちます。
相手も容易にディンギルレベルが上がらないように盤面を調節しながら来る可能性があるのでそこへの対策カードという側面もあります。仮にディンギルを作れても相手が割ってこないことも多々ありこちらが動き出すためには自身のディンギルを踏み倒すなりしてレベルを上げることになり行動が一つ制限されるのでそれを無くすための役割。
そして一番大きいと思うのがカードプールの増加です
当然のことではあるのですが発売当初よりチカラの欠片に対応するカードも増え相対的に出せる幅が上がりました。その筆頭がなんといっても蜂兵バンドリーダーヴェスパローゼです。
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チカラの欠片に対応しており、登場時にブーストが可能という点、そしてセコイアビートルと違い、盤面に他のカード要求しないので単独でのブーストが可能です。
先攻で上振れを起こすと、先2でリソースが7以上(リソースリンクの可能性込み)、PSにきぃとヴェスパローゼまみ、チャージにカードを1枚、そしてレベル1を達成できます。ターンを返す段階で相手のリソースは置いて4枚ですので驚異的な差をつけることができます。この流れをとることができると一番楽なのではないかと思っています。


またほぼ同時期に登場した「蜂兵を統べるもの 名もなき魔蜂姫」も採用に踏み切る一因かと思っております。
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蜂兵名称をもつスタートカードなのでサージェンティエのコストにできるというのが大きな利点で、チカラの欠片の効果によってサージェンティエを登場させてからの展開につなげられます。
こちらの場合IGに失敗してもリソースに「魔蜂姫ヴェスパローゼ」がいればサージェンティエからこのカードを破壊し、登場させることによりPSに6C10000を構えながら戦うことができます。

ほかにも「暗躍の魔姫 ヴェスパローゼ」がいる場合、同じ手順で登場させリソースから蜂兵を登場させることで名も無き魔蜂姫の効果発動条件を満たすことができます。
最終的には前者の場合はリソース5、5C7500が1体、PSに6C10000が立っている盤面が。
後者の場合はリソースが4、3C4500or4C6000が1体、5C7500が一体、PSに7C10500が立っているといった盤面になります。
(前者の画像)
(後者の画像)

またIGヒットからこのカードサージェンティエを呼び出すことでチャージを作り出し、IGOBに繋げるといった動きも可能です。
次弾に収録される共闘カード「クレプス&蜂兵女王ヴェスパローゼ」を絡めることによって
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共闘プレイ登場(チャージ1)→チカラの欠片→サージェンティエ登場→サージェンティエ起動で共闘を破壊でチャージ0の状態からでもリソース8消費でチャージが二枚作れるので共闘で置かれたカードによってはディンギル権を残したままIGOB展開へと繋げることもできます。
(その場合消費リソースは計11リソ)

このようにチカラの欠片から動くことで盤面に大きなアドバンテージが生まれること、ディンギルできなくてもレベルを上げられること、IGヒットからワンチャンスIGOBまで繋げられること利点が生み出せるようになったのが採用数の増加ではないかと考察しています。

3.採用することのデメリット
但しこのカードを採用するにあたり大きな不都合もあります。
それは先ほど挙げた蜂兵バンドリーダーヴェスパローゼとの相性の問題です。
このカード自体呼び出す側としてはすこぶる相性はいいです。ですが問題なのは逆から見た場合、バンドリーダー側から見た場合なのです。
バンドリーダーのブーストは手札を1枚切ることで、そしてデッキの上から2枚を公開し「蜂兵」または「ヴェスパローゼ」名称を持つカードをリソースに入れるという効果です。チカラの欠片はその通りどちらの名称も持たないのでめくれた瞬間にトラッシュに落ちるので、リソースが6まで届かず、きぃとヴェスパローゼまみに繋げられなくなります。1枚見えるだけでリソースを最低1枚、上振れ補正も加味すると2枚+リソリン成立分のアドバンテージが失われかねないことになります。

端的にまとめるならチカラの欠片はヴェスパローゼというデッキが出せるブースト力を先2から叩きつけられる上振れ要因でもあり、その反面そのブースト力を活かせなくする恐れのある事故要因の2つの側面をもっています。

僕個人としてはヴェスパローゼというデッキはディンギルレベルがあって、初めてその展開力と高いショット性能を発揮できると考えています。
要となる暗躍、四皇蟲双方ともディンギルレベルがあって動けるということ、IGヒットや次弾の共闘からのワンチャンスをつかめる可能性も秘めているという点を考えてチカラの欠片を積んでいます。
しかし、その分リソースの量は非採用型に比べ劣る可能性があるのでその辺りをどう解決するかその辺りを考えなくてはなと思います。

長々と書きましたが最終的には自分の感覚、プレイスタイルによって考えていくのがいちばんいいかと思います。
久しぶりにめちゃくちゃ真面目に書いたため長文になりましたがここで締めます。

読んでいただきありがとうございます。